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お鎮守さま(鹿島宮)より金山山頂を望む。

稚蚕共同飼育所

神社からの帰り道、坊主頭の5厘刈りの小学生頃の夏の終わり頃から秋にかけてだったか、そんないつしか見た夕焼けの茜空に照らされる金山のそのあたりから洩れ来る茜色で、 実家と神社の間にある桑畑の桑の葉にそっと薄っすらと茜色が塗布されたように入り混じる 桑葉のちょっと変貌した色模様の様子の桑畑をいつからかは分からないが、飼育所の無言で構え立つ姿を見るたび、昨日見たかのようにあの時の茜色の桑畑の情景がすぐそこにもすぐここにもと脳裏に点在して浮かんでくるような心になって久しい。
遠く懐かしいあの時の茜色が塗られたかのような桑畑の光景が飼育所を見るたびに、今日も、今も、と言いたいほどに遠いあの時のあの時間に繋げてくれる飼育所になってくれて幾年久しい。俺の心もあの頃はまだまだ純真さが沢山澱んでて、感じたその日の染まりし夕方の色彩はさぞかし凄い感動的だったんだろうなと、もっとオーバーな言い方をすれば衝撃的光景が目の前に突然出現した驚愕感覚だったんだろうかなと、今こんな歳になってしまっていても懐かしさを包(くる)んでその時の目の前の世界を色褪せることなくそう思えてくるのである。
あの桑畑の情景が心深くに刻み込まれてるのか飼育所の所を通るたび、見るたびに、思い起こる癖にもなってしまってて、あの夕方の光景が浮かんで来るのである。あの時の光景を創り出してくれた気象現象に感謝とその場の光景に遭遇した自分はラッキーと 思うばかりである。

この建物を、小学生のある頃からここは蚕の飼育所というのは分かっていたけど、建物の中では何を、どんなことをしているのかなということを徐々に興味を持つようになって来ていたのだが、中を見るという事まではなかなか出来なくて、中の様子を覗くという行動は結構勇気が必要で小学校4年生か5年生の春蚕の時だったろうか、勇気を出して入口の引き戸を恐る恐るそっと開けてしまった。部屋の中では大勢の人が忙しく動いていて、あ~こういうことをやっているんだ、桑の葉をくれてるみたいな人やせわしく歩き動く人等の姿が眼に入った。
俺が開けた入口からは北奥のほうで母も一生懸命に働いてて、桑の葉なんだろうかそれをカゴの中から取り出しくれてる姿が見え、入口の方に向かって作業していたのできっと俺を見たはずだと思い、当時10歳そこらの俺の年頃からすれば父も母も大木のように大きく見えていて、この世で一番おっかないと感じていたのは親である父であり母であったような感性の年頃だけに怒られると予期することは恐怖にも感じ取っていただけにどうしようと不安がよぎって落ち着かない気持ちが充満していたのだったが、母は家に帰って来て何も言わなかったけど、飼育所で母に見られているのではないかと思っていたので、そのうちに”みんな忙しく働いているんだから勝手に開けちゃダメじゃないか”と怒られるのかなとビクビクしていた、今思えば大したことでもなく何てことはないことであるけど、その日が脳裏に鮮明に焼きついていて、覗いて見たその日の飼育所内の光景は一日一日遠くへ過ぎ去りし日々とは相反し、今は日毎にあの日のここ飼育所で働く母の姿の鮮明さが増し続け、ここ飼育所内には今も母が働いているように思うこと多々あり、そんなひとコマ1コマ作ってくれてる飼育所に只々感謝である。
俺たちを育ててくれた二大柱である米 とそして蚕。その蚕の飼育所、実に有難く感謝するべき建物である。父の面影、母の面影が一杯詰まってて、俺たちを育ててくれた蚕。富岡製糸群が世界遺産となってるが、ここ飼育所こっちこそ俺にとっては世界遺産である。 ここ飼育所はいろいろな感慨が湧き立ち、富岡製糸群が世界遺産になってるだけに余計に自分なりの世界遺産的感覚を持ちたくなるほどなのである。

★★上記の思い出の記述は平成27年11月頃に書いたものであるが、平成28年3月後半頃の日にいつもの如く飼育所の近くの道を通り南方面に行こうと運転する車窓に入ってきた光景には解体工事真っ盛りの重機動き回る忙しさを目の当たりにしたのであった。今日はたまたまカメラを使う用があり、車の中に置いてあったので運良く素早く撮影することが出来、グッドタイミングであった。
形あるものはいつかは消滅していくのが世の慣わしであると思えば飼育所も今がその時なのであると思えばいいのであろう。解体の日の現場にたまたま偶然出くわせ、懐かしい思い出を抱かせてくれている飼育所の最後を見られた事を有難いと思うばかりである。
飼育所は無くなってしまったが、飼育所を思い浮かべれば、建物の光景や思い出の数々はしっかりと鮮明にハッキリと眼の前に見えるほどに体内溶け込んでるでいるのである。これからも俺にとって東今泉飼育所は心の中で現存し続け、一生涯世界遺産なんだとの思い続けるに変わることはないのである。生きてる限りこれからもず~っと心の中で存在して行く大事な大事な一大スポットなのである。★★

★稚蚕共同飼育所(ちさんきょうどうしいくじょ)★

●稚蚕共同飼育所について、詳しく内容を記されてるサイトの「日本すきま漫遊記」があり、リンクフリーとなっておりますので、有難くリンクさせていただき、掲載させて頂きました。
コチラをクリック→→◆◆日本すきま漫遊記◆◆

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